米金融業界の自主規制機関、金融取引業規制機構(FINRA)は6月30日、顧客の利益を損なったとして、ネット証券のロビンフッドに約7000万ドル(約77億円)の支払いを命じました。
ロビンフッドは「全体的な監督不備」や、「虚偽もしくは誤解を招く情報」の提供により投資家に損害を与えた点が問題視されました。
FINRAによる制裁の焦点となったのは、2020年3月に同社のプラットホームで起きた大規模システム障害と、昨年自殺した顧客(20)の遺族が提起した訴訟で核心となっているオプション取引の手続きです。
7000万ドルのうち5700万ドルは罰金で、約1260万ドルは損害を受けた顧客数千人への賠償および金利となります。